6月4日月曜日
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2019年6月4日
今日は火曜日ですが。
かなり幼い頃に読んだマンガ「6月4日月曜日」。著者は里中満智子さんです。
主人公の女の子は6月4日月曜日の朝、自分が不治の病に冒されていて余命一年ということを偶然知ってしまいます。来年の6月4日にはどうせ死んでいるからと両親に対して荒んだ態度を取るのですが、その日登校途中に出会った風船売りのおじいさんに諭されて、残りの日々を大切に生きようと考えを改める、というストーリーです。
去年の6月4日は月曜日でした。
既に姉の病気はわかっていましたが、治療が順調に進んでいた頃です。
姉の病気がわかったのがその年の3月。その時主治医に治療が上手くいっても一年、と言われていました。
とはいえ目の前の姉は元気な頃とさほど変わらない様子。治療が安定していたこともあり、きっと来年の6月4日も迎えられるだろうと楽観視していました。私は軽い気持ちで「今日は”6月4日の月曜日”やな」と姉に言いました。
マンガ「6月4日月曜日」は印象に残る内容だったので姉もよく覚えており、すぐにピンと来ていたようです。私がその話を振ったことをどう思ったのかはわかりません。特に変わらぬ様子でスマホで「6月4日月曜日」を調べ、作者の里中満智子さんが20代前半の時の作品か、凄いな、と言いました。
我々美大生は大抵一度は漫画家に憧れます。自分が20代前半の時にこんなマンガが描けただろうか、いや描けない、やっぱりプロはすごいな、などという話をしょっちゅうしていました。この時もいつものようにそんな話になったような気がします。
あの頃、一緒に迎えられると思っていた今日6月4日。今年も「6月4日月曜日」の話を持ち出して、「主人公と同じ境遇だった去年の気持ちはどうだった?」なんて笑いながら聞けたら良かったな。