薬と人格
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2023年11月1日
母は10年以上前に祖母(母の実母)を亡くして鬱状態になって以来、体調や精神状態が悪いと「せん妄」(意識が混乱した状態)を起こすときがあります。
祖母が亡くなってまもなくの頃が一番ひどく、その時は食事が食べられなくなったりもしたので、抗うつ薬を服用しました。
元々薬の効きがよい体質なのか、服用しだしてからは調子が良かった(姉が亡くなったときにぶり返すのではと心配しましたが薬のお陰か大丈夫でした)のですが、数年前に骨折で入院して以降、なぜかその薬が処方されなくなりました。
まあこの手の薬はやめられるに越したことはないと思い、薬の再開はしませんでした。
薬をやめて以降、徐々にネガティブな発言は増えてきたものの、ひどいせん妄を起こすことはなかったのですが、先日これまで見たことがないくらいのキングオブせん妄を起こしてしまいました。
切っ掛けは寝不足と脱水状態が重なったからかと思います。
2~3時間ほどうつらうつらしては覚醒する、を数日繰り返していたある日、10分置きにトイレに行く・トイレの位置がわからなくなる・ずっと怒っている…などの奇行から始まり、その後トイレに行こうとするのを阻止すると奇声をあげて大暴れするという大惨事になりました。
怪我しないよう家族4人で押さえつけていたのですが、さすがにこれはアカンとお医者さんを呼びました。
その後も色々あって一言では話せないのですが、夜中まで何度も呼び出されて疲弊した訪問看護師さんが困り果てて主治医と相談した結果、噛みつこうとする母の口に精神安定剤を無理矢理ねじ込んでくれました。
するとマンガの「暴れる猛獣に麻酔銃を打ったシーン」のように、あんなに暴れていた母が1分もたたないうちにぐっすり眠り込んでしまいました。
その後ほぼ丸一日眠り続けた母は、眠りすぎて多少ボーッとはしていましたが、人格は元通りになっていました。一安心です。
後日お医者さんと相談して、「気分の落ち込みを軽減し安眠を促す」という漢方が処方されました。
するとこれまた効果絶大で、眠れるようになったばかりか性格が(元よりも)穏やかになったのです。
元々穏やかだったのが薬で本来の姿を取り戻したのか、それとも薬で人格が変わったのかはわかりません。
いずれにしろ人格にまで大きく影響を及ぼす薬の効果に驚きを隠せませんでした。
もし飲んだら自分はどうなるのか、母に処方された薬を飲んでみたくなる衝動と戦っています。