幻の友達
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年6月26日
関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」の視聴者からの依頼で、「学生時代の彼女の話を友人にすると、『それ誰?』と言われた」というものが読み上げられていました。
番組では結局この依頼はスルーされて未解決となりましたが、そのオカルトな依頼はネットで少々話題になっていたようです。
しばしばそのような「自分だけしか記憶にない友人」の話を怪談として聞くことがありますが、実は私も同じような経験があります。
小学校低学年の頃、ほぼ毎日一緒に遊んでいた男の子がいます。
私自身その子の名前も覚えていませんし、一緒のクラスだったかも覚えていませんが、家だけは今も覚えています。
光化学スモッグの警報が流れる真夏のある日、帽子をかぶってその子の家に遊びの誘いに行ったのをハッキリ覚えています。
という話を誰にしても「知らない」と言われます。
記憶力だけはメチャクチャ良かった姉にすら知らないと言われました。
顔もほとんど覚えていないので、小学校の卒業アルバムを見てもいるのかいないのかわかりません。転校したのかもしれません。
その子の家は2階建のアパートで、今も存在はしますが、住んでいるのはさすがにもう違う人です。
もはや確かめる術はなく、「そんな子いなかったんじゃない?」というオカルトな結論になっています。
しかし自分自身そもそもなぜその男の子と仲が良かったのか、またその頃その子以外に誰と仲が良かったのかも覚えていません。
同じクラスの生徒に誰がいたのかすら覚えていません。
つまり自分でもその頃の記憶がほとんどないのです。他人が覚えていようはずがありません。
この手の「幻の友人」の話はほぼこのケースではないかなと思っています。
ナイトスクープの依頼も、友人が少しだけ付き合った彼女のことなど、よほど印象的な出来事がなければ覚えていなくて当然かなと思います。
まあこの場合は最低でも自分とその彼女だけは覚えているでしょうから、幻とまではいわないでしょうが、幼い頃の友人などは相手も覚えていないことがあると思うので、だとしたら「幻」、いわゆる「この世になかったこと」と同じことかも知れないですね。