幽霊は足元から
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年4月22日
Twitterで「幽霊から防御するために夏でも足まで布団を被っている」というツイートが話題になっていました。
共感する人と全く理解できない人で分かれていましたが、私はガッツリ共感派です。
しかも薄手の布団では防御力が弱いので、夏だろうが冬だろうが分厚い布団。
そのせいで夏はエアコンをキンキンにかけています。
電気代より幽霊のほうが怖いので。
しかしそんなに幽霊を信じている訳でもないのに何故なのか。
それには明確な理由があります。
このツイートの共感派は、子供の頃に絵本やテレビで見たオバケがトラウマになっている人が多いようです。
とりわけよく目にしたのが「さっちゃん」というオバケで、これは「さっちゃん」の噂話を聞いた子供の足を、夜寝ている間に切って持っていくという話のようです。
「さっちゃん」は「ポンキッキーズ」という子供番組のワンコーナーとして放送されたそうです。
「ひらけ!ポンキッキ」世代の私はこの怪談は知りません。
しかし結構その話に近い、かなり小さい頃に姉に教わった「片足のバレリーナ」という怪談が私のトラウマです。
「片足のバレリーナ」は、事故で足を失ったバレリーナが、この話を聞いた人の枕元に立ち、「あなたの足をちょうだい」と聞かれ、その質問に対して的確に答えないと、足を切り落とされる、という話です。
姉はこの話を私にして、あろうことかバレリーナに返すべき正確な回答を忘れたのです。
その日から私はバレリーナに怯えて足を隠す日が始まりました。
当時は「正確な回答」を忘れた姉を恨んだものですが、その日から一人で寝るのが怖くて毎日姉のベッドに潜り込んでいました。
毎日窮屈な思いをしていた姉こそ、忘れたことを後悔していたでしょう。
ちなみにその後大人になってからネットで「正確な回答」を調べました。
正しくは「赤いバレリーナ」という都市伝説で、「あなたの右足をちょうだい」と言われると、「左足ならあげる」と答えなくてはいけないそうです。
何やら禅問答的ですが、「左足はあるからいらない」と言って帰っていくということらしいです。
知ったところで枕元に立つことは立つので、結局この話を聞いた時点で足を隠す日々は始まっていたようです。