後悔
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年4月6日
暖かくなると、川での水難事故のニュースを目にするようになります。
先日も流された靴を拾おうとした子供が溺れ、それを助けようとした男性も亡くなったという痛ましい事故のニュースが流れました。
本当に悲しい出来事です。
私も子供の頃、毎日のように用水路にメダカや小魚を捕りに行っていました。
雨の次の日は上流から色々な魚や亀が流れてくるので一層張りきって出掛けていました。
今から考えると、よくうちの親は黙って送り出していたものだと思います。
親は多分、近所の浅い用水路のことだから、そんなに危険ではないと思っていたのだと思います。
実際は結構流れも早く、川底もヌルヌルでよく足を滑らせていました。
小学校低学年くらいだったか、その日も姉と用水路に出掛けました。
いつもより少し遠い、初めて行く用水路でした。
雨の次の日で流れが速く、私はうっかりサンダルを流してしまいました。
子供なので危険という思想はなく、サンダルを失くしたら怒られる、という思いだけで慌てて取りに行こうとしましたが、そこはさすが年長者、姉に危ないから諦めるように言われました。
サンダルは諦めたものの、裸足で帰るには少し遠い道のりです。
私と姉は年子で体の大きさはほとんど変わりませんが、姉は私をおぶってくれました。
実際は非力な子供なので、ずるずると引きずられた感じになりましたが、私はその時初めて姉が頼りになると感じました。
多分姉は忘れていたと思うのですが、私はその時のことをずっと感謝していて、いつか機会があれば思い出話として話すついでにお礼を言おうと思っていました。
結局叶いませんでしたが。
話す機会はいくらでもあったのに、言い出すのが照れ臭かったのだと思います。
川の事故の話を聞くたびに、痛ましい思いと共に、そんな後悔の念に駆られています。