枯れ尾花
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2019年10月13日
子供の頃、休みの前日に無意味に夜更かしするのが楽しみでした。姉とよくテレビの深夜放送など見ていました。
午前4時頃にようやくそろそろ寝ようか、と歯を磨きに洗面所に向かうと、時々どこかから微かに鈴の音色が聴こえて来ることがありました。
その音はチリンチリンチリンチリン、とリズミカルに鳴ります。夏なら風鈴かな、とも思うのですが、季節は関係なく年中聞こえます。
昔は深夜放送で心霊番組などよく流れていたものですから、気持ちが心霊モードだったこともあり、姉とこの謎の鈴の音色を怖がっていたものです。
その後ウン十年経ちますが、いまだにこの鈴の音色はたまに耳にします。あの頃より怖いという気持ちはないのですが、謎は謎のままでした。
先日母が手術のため入院し、その付き添いのために父と共に病院に行きました。
着替えや血液検査などの準備があるからと、母は病室へ、家族は談話室で待たされていました。
その時父は暇をもて甘したのか、おもむろにラジオ体操を始めました。
ラジオ体操第一を順番通りこなしています。
終盤に差し掛かり、両足を揃えてジャンプを始めた父からリズミカルな鈴の音が鳴りました。
ゲケッ!あの音だ!
…父がポケットに入れている家のカギに付いた鈴の音でした。
そういえば父は早起きだった…。
長年の恐怖の鈴の音の正体がようやく判明しました。ああ姉にも教えたかったなあ。
そしてなぜ父は家にいるときでもカギをポケットに入れているのかという新たな謎が増えました。(どうでもいいのでこれは永遠の謎にします)