自然とは
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年12月5日
朝出勤するために家を出ると、家の前にカラスが倒れていました。はあはあ息をしているので生きているようです。
慌てて家に引き返し、寝ていた姪たちを叩き起こして動物病院に連れていくようにお願いしました。
基本的に野鳥の保護にあたっては、人為的な外傷がない場合以外は触らないように自治体の条例で定められています。
しかし目の前のカラスは状況から察するに、ゴミを漁っている最中に車か自転車に跳ねられて大きな怪我をしているようでした。
野鳥は病原菌や寄生虫等を保有していることが多いので、普通の動物病院では診てもらうことができません。
幸い比較的家の近くに野鳥を診てくれる「野生鳥獣救護ドクター」に参加している動物病院があるので、姪たちにはそこに行くようにお願いしました。
診察の結果、脊髄に大きな損傷を受けて下半身が全く動かないようでした。
その病院では治療が必要な野鳥を保護し、放鳥まで行っているそうですが、このカラスはかなりの重傷で放鳥の見込みが薄いため、保健所に送るそうです。
保健所に送られた後はどうなるのかはわかりません。
診察後は原則として問い合わせをしてはいけないと伝えられ、姪たちはカラスを預けて帰ってきました。
さて何故こんなに傷ついた野鳥の保護に詳しいかというと(前にもチラッとブログに書いた気もしますが)、約5年前、姉の闘病中にもカラスを拾ったからです。
当時は何もわからなかったので、色々調べて紆余曲折あった結果、件の野鳥を診てくれる動物病院に辿り着きました。
その際に熱心に保護の手配をしていたのは姉でした。
その時のカラスは軽症だったので、元いたところに戻すようお医者さんに指示されたのですが、それでは死んでしまう、と姉は強固に反対していました。
後に姉は、自然のものは自然に任せるという方針には納得しているものの、人間に出会って命が助かることも自然の流れではないのか?人間の病気が見つかったら治療するのは自然なことだ。助かる運命に逆らうことは不自然なことではないのか?というようなことを言っていました。
自分の病気が見つかって治療を始めて間もなくの頃だったので、カラスと自分を重ね合わせていたのかも知れません。
今日病院に預けてきたカラスは、今日私たちに偶然会ったことで助かる運命だったと信じています。
処分などされずに優しいボランティアに引き取られて、穏やかな余生を過ごせるようにと祈るばかりです。