二兎を追う者
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年11月25日
「過去に戻る作戦」のコツのひとつに、戻りたい過去を決めて、その時の思い出を反芻しながら眠りにつく、というものがあります。
私の「戻りたい過去」は、今から7年前(姉の病気がわかる2年前)の家族旅行の時と決めているのですが、もうひとつ戻りたいタイミングがあります。
それは10数年前、母が高熱を出して倒れたときです。
当時母は60代だったか、まだ身体が元気に動く頃でした。
確か土曜か日曜で私も家にいて、昼前くらいに起きた時には居間で母が寝ていました。
母が昼夜逆転することはざらだったので特に気にせず放置していたのですが、それから夕方近くまで起きませんでした。
そこでようやくおかしいと気づき、寝ているわけではなく意識を失っているようだったので慌てて救急車を呼びました。
救急車の中で熱を測ったところ42度あり、なぜ気付かなかったのかと救急隊員の方にこっぴどく怒られたのを覚えています。
母は「蜂窩織炎」という感染症に罹っており、緊急入院することになりました。
1週間ほどの入院の後、無事蜂窩織炎は治ったのですが、どうも入院前より認知機能が低下したようで、どちらかというとキビキビしていた母が、それからはもの忘れも多くなりボーッとするようになりました。
医者に判断されたわけではないのですが、恐らく高熱の状態で長時間放置していたのが脳に影響したのではないかと個人的には思っています。
あの時早く気付いていれば…と今でも後悔しています。
で、いっそのことこの時期に戻って母も助けたいと思ったのですが、実はこの頃、母はカラオケにハマっていて家庭内が余りいい雰囲気ではなかったので、もう一度あの状況に身を置きたくはないとも思っています。
それにその病気が原因で母のカラオケ狂が治まりました。
認知の低下については、結局それ以降は認知症というほどにまでひどくなることもなく、今では年相応な感じになっています。
という事で、後悔する反面、悪いことばかりでもないので、この時期に戻ることは見送って、7年前の家族旅行に焦点を絞っています。
とはいえ当時の母の苦しみを思うと、早く気付いていれば…と時折胸が苦しくなるので、まだ心の底から吹っ切れていないのだと思います。
カラオケ問題さえ我慢すれば、母も姉も救えるので一石二鳥だしな…などと。
もしかしたらこの迷いが「作戦」に悪い影響を与えているのではないかと思ったりもしています。