忘れてないよ
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年7月11日
姉はマメな部分と大雑把な部分が極端な性格でしたが、こと子供に関してはマメで、極力ミスがないように気を遣っていました。
預かっている子供達の預金通帳を見るとそのマメさはとても顕著で、何のお金を振り込んだか、何の目的で引き出したかを姉の特徴的な綺麗な字で事細かに記入していました。
姉の家庭は恐らくさほど裕福ではなかったであろうと思うのですが、その中から捻出したお金を毎月キッチリ振り込んで、子供達の将来のためにコツコツと貯めていたのだろうと想像できます。
通帳の書き込みによるとそれは姉の病気が発覚する直前まで続いていました。
そしてそのコツコツと貯めていたなけなしのお金を、姉亡きあとに義兄が(借金返済かギャンブルに当てたか)全部引き出していた記録も残っていました。
ということもあって、子供達にはその通帳を見せるつもりはなかったのですが、先日必要に駆られて渡したところ、中身を見て案の定ブルーな気分にさせてしまいました。
そのブルーになった理由は、姉が自分達のためにコツコツとお金を貯めていた愛情に触れてなのか、そのお金を己れの都合だけで引き出した義兄への怒りなのか、それとも全く別の理由なのかは何も聞かなかったのでわかりません。
姉が亡くなってもうすぐ4年、私は何も吹っ切れずにあのときのまま時が止まっていますが、子供の4年は大きいので私よりもある程度は立ち直っているのかと思っていました。
まだまだ辛い思い出のようです。
子供達の気持ちを軽視していたことを反省しています。
そして子供達がブルーになった理由が「姉の愛に触れて」だったのなら、「もし私がいなくなっても忘れないで欲しい」と言っていた姉は今頃喜んでいるんじゃないかと思ったりもしています。