願いが叶うペンダント
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年7月7日
中学校に入学して初めてできた友人は、人見知りの私にしては珍しく私から話しかけたことが切っ掛けで仲良くなりました。
仮にY子ちゃんとします。
Y子ちゃんは影のある美人でした。
話している最中にふと暗い顔になったかと思うとポロポロ涙を流すのです。
その理由はほどなくしてわかりました。
当時Y子ちゃんの3つ違いのお兄さんが大病を患っていて、余命宣告されていたのです。
Y子ちゃんはお母さんとも早くに死に別れていて、父子家庭でした。
ある日、Y子ちゃんは少女雑誌の裏表紙の広告によく載っていた「願いが叶うペンダント」を買った、と私に報告してきました。
そのペンダントはオーダーメイドで、エジプトの象形文字であるヒエロクリフで名前が彫られているものでした。
その時は商品はまだ届いていませんでしたが、Y子ちゃんは嬉しそうに「お兄ちゃんの病気が治るようにお願いするねん」と、手元に届くのを心待ちにしていました。
しかし残念ながらその効果を確認することなく、ペンダントが届く前にお兄さんは亡くなってしまいました。
ペンダントは中学生が買うには結構な値段で、私は子供心にあまり良くない霊感商法だなと思っていたのですが、注文してから商品が届くまでのほんの少しの間、でも一番辛いあの時期を、希望に満ちて笑顔で過ごせたのは、悔しいけれどペンダントのお陰だったのだろうと思います。
※霊感商法を推奨する話ではありません