バチか御利益か
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年6月27日
もう10年以上も前の話です。
大学時代の友人同士が結婚するという連絡がありました。
友人(♀)は大学時代から友人(♂)のことを想い続けていたので、ようやく願いが叶ったかと嬉しく思っていました。
ある日友人(♀・以下A子)から呼び出され、何事かと行ってみるとA子の手には30㎝ほどの大きさの木製の仏像がありました。
友人(♂・以下B男)の家の玄関に飾ってあった仏像だそうでした。
どうやら何故かA子はこの仏像が気に入らないらしく、B男の家に行く度に嫌な気分になっていたそうです。
私を呼び出した理由は「仏像を一緒に処分して欲しい」ということでした。
仏像は当時東京に住んでいたB男の独り暮らしの家から黙って持ち出したそうで、大した価値はないとは聞いていたそうですが、普通に考えるとアカンことです。
が、当時はもう結婚する二人の持ち物だと思えばA子のものでもあるし、思い詰めたようなA子を諭すことも憚られたので、何も言わず一緒に近所の大きな公園の松の木の根元に埋めました。
その後バチが当たったのか、結局A子とB男が結婚することはありませんでした。
仏像を勝手に処分したこと自体は直接の原因ではなかったと思いますが、それ以降揉めることが多かったようです。
そもそもA子が常軌を逸した行動を取っていたあの時点で既に二人の仲はおかしくなっていたのかも知れません。
婚約破棄したとA子に聞いたときは、せっかく想いが実ったのに勿体無いと言ったのですが、長年想っていた割には憑き物が落ちたようにアッサリとしていたので、まあ理想が膨らみすぎて現実と違っていたのかなと思っていました。
その数年後、B男が突然亡くなりました。
あんなにA子が嫌っていた仏像ですが、もしかしたらバチを当てたのではなく、自分が処分されてでもA子の幸せを守っていたのかも知れません。