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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。

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2022年5月19日

世間ではカルト宗教が話題なので私も色々思い出しました。勧誘三部作の最終話です。

会社にちょっと見栄っ張りの同期社員がいて、確か入社2年～3年目くらいの頃だったか、何の話の流れかは忘れたのですが「高価な毛皮のコートを持っている」と言い出しました。

彼女は少し得意気に「もうちょっとでローンを払い終わる」と言っていました。

そのとき「ん？」と思い、その毛皮のコートを買うに至った経緯を聞いてみたところ、どうも街で声を掛けられて、付いていったら毛皮のコートを買わされた、というようなことをとてもポジティブな言い方で説明されました。

彼女の解釈では

「街でしつこくナンパされて、仕方なくお茶だけでも付き合ってあげたら、たまたまその人が毛皮のコートの販売員で、話の流れでお得な値段で売ってくれることになった」

ということだそうです。

私を含め、多分その場にいた他の同期は全員「それって悪徳なキャッチセールスじゃ…」と思ったのですが、本人がご機嫌なので誰も何も言えずにその場は終わりました。

まあその「高級」コートが本当に値段に見合うほどの高級品で、たまたま欲しかったものなら別に問題はないですし、自慢気に話している時点で被害に遭ったとは思っていない、むしろラッキーだとすら思っていそうだったので、これは本人が気付くまで一生黙っておこうと彼女を除く全員が心を通わせた瞬間でした。

ちなみにその毛皮のお値段、誰も恐くて聞けず、本人もハッキリとは言いませんでしたが、雰囲気からすると恐らく100万円前後であろうと思います。

彼女はその数年後に寿退社しましたが、今も彼女の洋服ダンスに武勇伝の戦利品としてその毛皮のコートがあればいいなあと思っています。