放置子の思い出
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年5月11日
小学生の頃、近所にひとつ年下の今で言う「放置子」がいて、夜遅くまで辺りをウロウロしては万引きなどの悪さをしていました。
母子家庭で、母親はある宗教にのめり込んでいたそうで、勧誘のためか一日中不在でした。
母親はたまに家に帰っては深夜でも近所に響き渡る大声で子供を叱り飛ばし、家から閉め出された子供が大声で泣きわめく…という出来事が定期的にありました。
ある日その母親がついに我が家にも来て勧誘を始めました。横にはあの子供を連れていました。
連れられた子供はとても居心地が悪そうだったのを覚えています。
普段は悪ガキで私も嫌な目に遭わされたことはありましたが、そのときは子供心になんとなく可哀想だなと思った記憶があります。
結局その母子は中学に上がる前にどこかへ引っ越していきました。
その後どうなったのかはわかりません。
ちなみにその悪ガキに私がされた嫌がらせとは、私の飼っていた亀の甲羅を棒で叩いて割ろうとしたことです。
相当大きな亀だったので甲羅は割れずに逆襲に遭い、悪ガキは噛まれて泣いて帰っていきました。
(その後私も噛まれたことがありますが、気を失いそうになるほど痛かった)
結果的に怪我をさせたことになるので母親に怒鳴り込まれるかな、とちょっと覚悟していましたが、そこは子供への無関心のお陰で何事もありませんでした。
そのときは助かったと思いましたが、今思うと(自業自得とはいえ)幼い子供が誰にも介抱されず独りで痛みに耐えて辛かっただろうなと哀れにも思います。
彼が誰も恨まずに、今は幸せになっていることを祈っています。