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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。

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2022年4月2日

姉の主治医から決定的な余命宣告の電話をもらったとき、私は運転中でした。

呼び出し音が鳴った時点で既に悪い予感がしていて、震えながら最寄りのドラッグストアの駐車場に停車して電話に出たのでした。

そのときカーラジオから流れていたのが、Official髭男dismの「Stand By You」という曲です。

「Stand By You」は確かその時のFM802(大阪のFMラジオ局)のヘビーローテーション曲だったため、私がこの最も辛かった時期にしきりに流れていました。

Official髭男dismさんは多分当時から有名であったとは思うのですが、その後にリリースした「Pretender」の大ヒットで、日本を代表する人気バンドに上り詰めたのかなと思います。

そのため「Pretender」以降の曲は耳にする機会も多いのですが、ブレイク直前の曲である「Stand By You」は、わざわざ聴きにいかなければ耳にすることはそうそうありませんでした。

私としては苦い思い出の曲となってしまったので、その方が都合が良かったのです。

今日「Stand By You」がラジオから流れてきて、私の記憶にあったこの曲の印象とだいぶ違うことに気付きました。

暗い別れの曲なのかと思っていたら、明るいとまでは言いませんが思ったよりポップな曲でした。

どうやら「Stand By You」を聴いていた当時の私の精神状態が悪かったので、勝手に暗い曲だと脳内変換していたようです。

もしかしたら喪失感から少しは立ち直れていたりするのかも知れません。

このわずかな変化を実感するまで3年以上かかっていますが。

ちなみに姉の病気が発覚した時期にFM802のキャンペーンソングとして流れまくっていたクリープハイプの「栞」という曲が流れると、軽いフラッシュバックが起きて今もまともに聴くことができません。

これもいつか「Stand By You」のように無の感情で聴ける日が来るのでしょうか。