おばけの電話
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年1月21日
老舗バラエティ番組「はじめてのおつかい」の番組宣伝を観ながら、「昨今では幼児だけの買い物は危険だと言われているのにこんな企画がまだ成立するのか」と余計な心配をしていました。
ちなみに最寄りのディスカウントストアは「子供だけの買い物は禁止」になっています。
私の「はじめてのおつかい」は全く記憶にありませんが、「はじめてのるすばん」はよく覚えています。
確か小学校低学年くらいだったかと思います。
スーパーに買い物に行く母に姉と2人での留守番を頼まれました。
実はこのときの姉と私は、両親がいない間に試したい「あること」があり、ついにチャンスがやってきたとワクワクしていました。
その「あること」とは、姉がクラスで聞いた噂「114に電話をかけると幽霊に繋がる」というものです。
母を見送った私たちは早速「114」に電話をかけました。
受話器の向こうは何も音がしなかったか電子音だったかは忘れましたが、何も返答がなかったのでほどなく受話器を置きました。
すると置くや否や電話のベルが鳴ったのです。
当時黒電話でしたが、そのときのベルの音はいつものリーンリーンではなくジリリリリリ…といったけたたましい音だったように思います。
恐る恐る受話器を上げると無音でした。
「おばけからの電話だ!」とすぐに電話を切り、あまりの恐怖に真夏なのに姉と布団の中で身を寄せあって震えていました。
ところがそれだけでは恐怖はおさまらず、母に早く帰って来てもらうためにどうすればいいか姉と話し合った結果、「警察に電話する」というとんでもない結論を出したのです。
110番に電話をすると、女性の警官が出ました。
これはこれで怖くて何も言えずにいると、子供からの電話だと察したのか「どうしたの?」と一生懸命尋ねてくれました。
結局何も言えずにガチャ切りして、母の帰りを待ちました。
帰るなり駆け寄ってきた娘たちによっぽど寂しかったのかと母は思ったかも知れません。
結果的にオバケと警察の2ヶ所にイタズラ電話をしたことは未だに母には言っていません。
で、件のオバケの番号「114」は何だったのか。
電話帳にも記載はなく、当時はインターネットもなかったので長らく謎のままでしたが、最近ふと思い出して調べてみました。
現在は「お話し中調べ」という、相手先の電話が話し中かどうかを自動で調べてくれるサービスだそうです。
私たちがオバケ電話と言っていた頃は「着信試験用特番」というサービスで、要は電話工事をした際などに正しく開通してるかどうかテストするためのものだったようです。
ちなみに現在はこの着信試験用特番は「111」となっている模様。
ということで、子供だけで留守番させるとロクなことがない、という話でした。