選択肢
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年1月4日
※本記事は2022年2月2日に書いています
ニュースは石原慎太郎氏の訃報一色です。
失礼ながら世代的に石原慎太郎氏のことは元東京都知事という以外の印象はありません。
弟で俳優・石原裕次郎さん自体も「太陽に吠えろのおじさん」のイメージです。
父は折に触れ「裕次郎ほどのスターは未だに出ていない」と言っていますが、ピンと来ません。今の芸能界に疎いだけだろうと思いますが、もしかしたらまだ芸能人が少なかった裕次郎世代では今では考えられないほど人気が集中していたのかも知れません。
そんな私は「裕次郎よりキムタクだろ」と思っていますが、多分もっと若い世代には物申される気がします。
で、石原慎太郎氏の話に戻すと、生前膵臓癌を患っていたとのことです。
ちなみに姉と同じ病気です。
発見時はステージ1だったそうで、病気の進行に気付きにくい「沈黙の臓器」と呼ばれる膵臓の癌にそんな早期に気付いたのはラッキーだったと思います。
治療法は当時最先端であった放射線治療の一種「重粒子線治療」を行ったとのことですが、残念ながら2年後再発してしまいました。
膵臓癌は外科手術による切除・摘出が最も有効な治療です。
ステージ1であれば手術をしてもさほどQOLを下げることなく再発の危険性も低くなるはずでした。
当時の氏の手記を読む限りでは87歳でまだ生にかなり執着を持っていたように思います。
何故重粒子線治療を選んだのか。
姉は病気の発見時にはほとんど有効な手段がなく悔しい思いをしました。
石原氏は色々な選択肢がある中で確実に最適だとわかっている治療を選ばなかったのは勿体ないなあと思った次第です。
とはいえ享年89歳とのことで、もはや膵臓癌が元でお亡くなりになったかどうかはわかりません。
身体にメスを入れるのは高齢者にはかなりダメージを与えることになるのかもしれなかったので、再発までの2年間、もし穏やかに過ごせていたのなら結果的には正解だったのかも知れません。
ご冥福をお祈りします。