人間関係で苦労した話 その1
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年10月26日
私はしきりにこのブログで「社会人になってからは人間関係で悩んだことはない」と書いていましたが、今日「脳出血から奇跡的に復活した」方のインタビュー記事を見て、そういえばひとつだけ人間関係で不条理な目に遭っていたなあと思い出しました。
まあ忘れているくらいなので大したことはないのですが。
なぜ「脳出血~」で思い出したかというと、私が(悪い意味で)目を付けられていたかつての上司が脳出血で一時的に生死の境をさ迷っていたことがあったからです。
その人は私が新卒で入社して初めての上司でした。親ほど年の離れた女性上司です。
仮にBさんとします。
いじめられるというほどのことはなかったのですが、信用がないのか何かやらかしそうに見えるのか、身に覚えのないことをよく注意されていました。
例えば禁煙である女子更衣室にタバコの吸い殻が残っていたときに呼び出されて注意されたりなどです。
(ちなみに生まれてこのかたタバコは咥えたこともありません)
幸い周りに恵まれていたお陰で都度他の先輩方に庇ってもらえたので泣き寝入りすることはありませんでしたが、そのような「うっすらパワハラ」がBさんの元で働いていた数年間は続きました。
Bさんの手元から離れて数年後、出張中にBさんが脳出血で倒れたという知らせが入りました。
意外とマンガみたいに「ざまあみろ」とは思いませんでした。
やはりよく知る人が命に関わる状態になっているというのは心穏やかではないものです。
数ヶ月後、Bさんは奇跡の復活を遂げるのですが、復活後何度か会って話してみると、すっかり憑き物が落ちたかのように穏やかになっていました。
というか、どちらかというと病気により一線から退かざるを得なくなった諦めみたいなものを感じました。
同時に私に対する態度も軟化し、むしろ下手に出るような態度に変貌していました。
それで、ああ、この人は今まで私のことをある意味仕事上のライバルみたいに思ってくれていたのかなあとなんだか過去の仕打ちを許せる気になったのです。
Bさんはその数年後に定年を待たずに退社しました。
お別れ会では私は何故か涙を流しながらみんなの前でお別れの言葉を送っていました。
その後は年に一回同窓会みたいなものがあって、Bさんは毎回顔を出してくれるのですが、できるだけ同じテーブルには座らないようにしています。
過去は許せても人間として苦手なものは苦手なのです。