逃げ癖
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年10月14日
姉が亡くなってから早3年近くなりますが、一日たりとも忘れたことはありません。
特に夕飯の支度で台所に立っている間はずっと、どうすべきだったかを考え続けています。
なぜ台所に立つと思い出すのかはわかりません。
もしかしたらそれまでは母任せであまり料理をしなかった私が、姉が病気になってからは体に良いといわれる食事を率先して作るようになったからのような気もします。
出来るだけのことはやったと思えていたなら、これほどまでに過去に戻りたいとは思っていなかったかも知れません。
私は所謂エリート的な人が苦手です。
嫌いとかではなく萎縮してしまうのです。
「こんなこと言ったらバカだと思われるだろうな」とか「こんなこと言ったらプライドを傷つけてしまうだろうな」などと考えてしまい、思っていることを言えなくなるのです。
姉の主治医は優秀だという評判で、その通り実際会って話してみると頭の良さと自信が滲み出ていて、私は初対面ですっかり萎縮してしまいました。
主治医の最初の診察時にはもう姉の病気は進行していて、唯一助かる見込みがあった外科手術は既にできない状態だと言われました。
セカンドオピニオンも頭を過りましたが、自信満々の主治医に言い出せず、またここで主治医の機嫌を損ねて今後の治療に影響が出ないとは限らないとも思い、諦めました。
姉が亡くなってから調べてみると、手術が難しいのは事実でしたが、実は他県の病院で同じ症例で手術の実績があったとわかりました。
もしもあのとき勇気を出していたら結果は違ったかもしれません。
いや、手術を受けられたかもしれなかったのにという後悔というよりは、「どうせセカンドオピニオンを受けないのなら」とその時に調査を怠ったことも含め、当時「絶対姉を助ける!」と意気込んでいたにもかかわらず、自分が嫌なことや面倒なことから逃れていたことに対しての後悔です。
今の状況は私の逃げ癖が招いたことです。