笑顔について
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2021年4月12日
テレビを見ていると、自動車事故の被害者遺族の男性がインタビューで「人前で笑顔になることに躊躇する」とおっしゃっていました。
当該の事故はとても凄惨な上、その加害者も未だ罪を認めておらず、遺族は現在も悲しみと怒りで我々には想像もつかないような辛い状況だと思います。
そんな状況でも、普通に生活する上では笑顔になることもあるでしょう。
それを「あいつ、あんな状況なのに笑っていやがる」と思われるのではないか、被害者はずっと悲しんでいなくてはいけないのではないか、という思いに苦しんでいるそうです。
本当にお気の毒なことです。
我々病死遺族はその逆で、笑顔を見せることで「良かった。もう立ち直ったんだ」と周囲に安心を与えることができるので、まだ笑顔を見せることへの背徳感は少ないです。
人と話しているときや、お笑い番組をみているときなどは普通に笑顔が出ます。
でもどこか心に陰はずっとあって、以前のような心底面白いとか楽しいとかの気持ちは失ってしまったように思います。
なので実際は「笑顔」=「立ち直った」ではないのですが、これは先の事故遺族同様「天寿を全うできなかった家族」を持つ身にならないとなかなかわからないものかなと思います。
(事故遺族と同列にするのは烏滸がましいのですが)