おいしくなるおまじない
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年4月7日
キュウリのヘタをちょっと切って、そのヘタと本体の切った面を擦り合わせると、灰汁のようなものが滲み出てきます。
するとキュウリの青臭さが軽減するという有名な裏技なのですが、私はこれはてっきり都市伝説というか、子供の遊びみたいなものだと思っていました。
そんなヘタの部分だけチョロっと灰汁を出すくらいでは、あの長いキュウリの先のほうまで味が変わるとは思えないからです。
手法もなんだか幼稚だし。
私も子供の頃に友人に教えてもらってやってみたことが何度かありますが、子供心にそんな馬鹿なと思っていました。
実際味の違いもよくわかりませんでした。
先日ネットニュースである料理家がこの手法を紹介していたので、「プロがこんな使い古されたおまじないを紹介するなんて…」と憤慨していたら、文中に「科学的にも立証されている」などと書いてありました。ホンマかいな。
記事内には具体的な科学的根拠については書かれていなかったので、例のごとく調べてみました。
キュウリの皮の下には「維管束」なる養分などの液体が流れる管があり、その液体に苦味のもととなる蟻酸が含まれているため、これがキュウリの青臭さの元になっているそう。
で、実験では件の手法を2分間続けると、この維管束から蟻酸が吸い上げられて苦味が少なくなったそうです。
何で吸い上げられるのかの理屈はわかりませんが、実際やる前とやった後のキュウリ汁を比較するとかなり蟻酸が減っていたらしいので、信じるしかありません。
ただ私の「味の違いがわからなかった」というのもひとつの真実で、最近のキュウリは品種改良によりかなり苦味や青臭さがなくなっているらしく、実はこんな「灰汁抜き」はほとんど必要がないということです。
まあキュウリは青臭くてナンボのところもありますし。
ということで、何でもオカルトだと決めつけてはイカンな、と思った出来事でした。