野生との生活 後編
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このブログは、無念のまま亡くなった姉の病気を未然に防ぐため、過去に戻ることを決意し、いろいろ試して過去に戻るまでの記録です。
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2022年3月31日
カラスは雛といえども体が大きく、雑食性で糞も大きくその匂いも強烈です。
先のYouTube動画のエミューOLと同様、我が家でも使っていない一室をカラスにあてがいました。
まだ雛なので1日に何度も大声で呼び鳴きし、餌の量も半端ではありません。
部屋では大きなケージに入れていましたが、賢いのでどんな鍵を付けてもあっという間に解錠して出てしまいます。
仲間がいないので鋭い嘴の使い方も覚えられず、手当たり次第に(人も含め)突っつき回し、部屋の中や服はボロボロになりました。
ドアも自分で開けるので、朝起きたら目の前にいるということもありました。
ベッドの上は糞だらけです。
遂に鳴き声で近所から苦情が来て限界を感じました。
足も治って来たのでそろそろ野に放とうと、仲間がいそうな広い公園に何度か連れて行くも、すっかり人に慣れてしまったカラスは側から離れず飛び立とうとしません。
他のカラスを仲間とも思っていないようです。
このままでは自然に帰れそうにありませんでした。
雛を保護してはいけない理由のひとつがこれです。
その後諸々手を尽くし、人伝に引き取ってくれる人を紹介してもらいました。
大型の鳥の飼育経験も豊富で、庭も広く近隣に野山がある環境だということで、飛べるようになったら自然に帰すことを条件に託すことになりました。
最後は姉も納得してくれました。
この経験で、野生の動物を飼うことの難しさを身をもって知りました。
そもそも人間が他の動物と暮らすこと自体が普通は難しいのであって、一般的にペットとされている犬や猫、小鳥などが特別なのだと思います。
野生動物や珍しい動物を安易に飼育をしてはいけないと理解すると同時に、最後まで責任を持てなかった自分に対してガッカリしました。
二度と野生動物を保護することはないと思います。
で、先のエミューOLに話を戻すと、当時の私同様にかなり無理のある環境下での飼育だと思います。
エミューの寿命40年を全うするまで面倒を見ることができるのか、動画の収益の有無に関わらず今後も愛情をもって育てられるのか、そこはとても気になっています。
ちなみに諸々の不都合を除外すると、カラスは非常に人懐っこく、とてもかわいい生き物でした。
色々ありましたが、今はいい思い出です。